状況対応型リーダーシップ7
◇リーダーシップスタイルに最上のものはない
独裁的、命令的なリーダーシップスタイルが最適などということは想像がつかないと思いますが、そのような状況はいくつかあります。たとえば、今私たちがミーティングをしていて、その部屋で突然火災が起こり炎に包まれたとします。その時に、あなたは誰かに命じて皆を小グループに分け、部屋から脱失する最善の方法を話し合うようになどどは言わないでしょう。『ドアはあっちだ、みんなそっちへ行け!』って言いますね。『指示型』はまた、ある技能は持っていても社内事情にうとい人、つまり価値観、優先事項、方針、事業の進め方などをまだよく知らない人にも適することがあります。
また人によりリーダーシップスタイルを使い分けるというのも正しくないのです。人によっては仕事のある分野では発達段階が高く、ある分野では低いということもあります。ある仕事の場合は誰の手も借りずに働くことができて監督不要でありながら、別の仕事においては多くの指示や援助を必要とする場合があります。
優れたマネジャーというのは、部下のそれぞれの仕事の発達段階、その他状況によりリーダーシップスタイルを柔軟に使い分けることができる人のことをいいます。
次回は状況対応型リーダーシップ8
◇目標設定と発達段階の分析
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