状況対応型リーダーシップ8
◇目標設定と発達段階の分析
発達段階の分析においては、必ず具体的な目標か課題を念頭において考えなければなりません。人の適正能力ややる気は一般的な形で判断することはできません。判断できるのは、「ある特定の目標を達成する特定の人の発達段階だけなのです」つまり、特定の仕事や目標次第で、人の発達段階は違ってくるということです。
例えば、特定の部下との間で、三つの目標について合意できたとしましょう。合意ができれば、その部下のマネージャーとしてあなたは、当人の遂行行動を監督するに際し、それぞれの目標に対して、異なったリーダーシップスタイルを使い分けなければならなくなります。
ここで目標設定の基本を押さえておきましょう。これらは、SMART(スマート)と呼ばれ、頭文字を集めたものです。
S『Specific=スペシフィック』:具体的な
目標というのは担当者が責任を持ってする仕事を正確に述べられなければならない。
M『Measurable=メジャラブル』:測定可能
遂行行動や業績はどう測定されるのか、よい仕事ぶりとはどんなものを指すのかということも知らなければなりません。
A『Attainable=アテイナブル』:達成可能
目標は妥当なものでなければなりません。それが妥当であるかどうかは、過去の実績によって決まります。
R『Relevant=レレバント』:適切な関連がある
成果の80%は活動の20%から上がるものなのです。従って、目標は業績全体に大きな違いを生み出すような活動に向けて対応するとき、これを適切な関連があると言えます。
T『Trackable=トラッカブル』:追跡可能
その業績を頻繁に測定したり、計算したりできなければなりません。つまり業績を調べるための記録整理システムが必要ということです。
次回は状況対応型リーダーシップ9
◇部下の適正能力とやる気を伸ばす五つのステップ
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